会長メッセージ

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深江化成グループ 会長

ワトソン株式会社 CEO 木村昌一
 

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深江化成グループ 会長

ワトソン株式会社 CEO 木村昌一
 

このまま下請けで会社をやっていけば、
将来なくなるだろうなと思いました

深江化成について

もともと深江化成は、「射出成形」といいまして、溶かしたプラスチックを金型に入れて、圧力をかけて成形する仕事を下請けでやっていました。

しかし、下請けのままだったら会社の将来はないだろう、どれだけ大変で苦しくてもメーカーにならなくてはいけないと思いました。

どんなメーカーになるか、当社の一番強みは何かを考えたときに、これまでやってきた”プラスチックのものづくり”ならやっていけそうだと確信しました。
さらに、どの業界でやるのか考えたときに、当時は理化学関係でノーベル賞をとる人も少なかったので、この業界なら先駆者になれるのではないかと思いました。

それで1988年にWATSONブランドを掲げて深江化成株式会社を立ち上げました。最初はプラスチックのチューブとチップの2種類だけの商品でした。北海道から九州まで、1から販売網を作りました。

大変でしたけど、「なりたいものにはなれる」と思っているので、諦めずにやり続けた結果、国内で唯一の理化学関係でプラスチックの消耗品メーカーになることができました。

今後チカラを入れていきたいこと

創業当初から年間売上の1割以上を設備投資に回して、次の商品を作ることに力を注いでいます。そうしていくうちにカタログも分厚くなりました。

でも、まだまだ作れていない製品、やりたくても作れていない製品もあります。近年は当社の進みよりも世の中の技術のほうが目まぐるしく進んでいって、ニーズに応えきれていません。
同時に、こんな製品が必要になるだろうというものもあります。そういうものを1つずつ着手していきたいです

世界のWATSONを目指して

私たちの製品は、海外製品と比べて、コスト・品質ともに負けているところはありません。アメリカに売りに行っても、コスト・品質ともに勝てます。

ただし、この業界はブランド社会なので、ブランド力がないと売りにくいです。特に研究者は今まで使ってきたものを好みます。10年間使っていて、うまく培養できていたとしたら、いくら他社製品が安くて良くても、機器を変えたことによるリスクを怖れます。だから、変えたくないんです。

なので、どれだけ品質・コストが優れていても、この業界ですぐに売ることは難しいです。当社は国内ではかなりのシェアを取っていますけれど、海外には十分に営業できていません。

ただ、英語や中国語を話せて、海外相手に商売をしたい人にとっては世界各国に非常に良いマーケットが溢れています。
特に、東南アジアは基礎研究もできていなくて、これから伸びていくところです。だから、新しい人材を入れて、市場開拓に挑戦していきたいです。

深江化成の社風

同じものばかり作っていても仕方がないと思っています。やはり世にない新しいものを作りたいです。そのために色々な大学や企業と共同研究をしています。

当然、世にないものを作るのは難しいので、苦労している状況ですが、私はそれが楽しいです。なので、皆さんも好きなことを探して、それを当社で活かしてほしいです。

本当にやりたいことがあるなら、大企業と違って、「こういうことをやっていきたい」と私と直接話せます。一応、私も社員に積極的に色々なことに挑戦させているのですが、どのレベルのことができるのかわかりません。なので、皆さんからも積極的に声をかけて頂きたいですね。

失敗を怖れずに挑戦してほしい

失敗だらけの私から言えることは、失敗しても命はとられません。大切なことは失敗から何を学べるかです。次に同じ失敗をしないようにすればいいだけです。それを怖れていたら何もできないと思います。

私の場合、大きく失敗したら会社を潰す可能性があるので、そこまで失敗しないように気をつけています。

でも、入社してきた皆さんが失敗する分には大丈夫です。失敗を怖れず、自分がいかに納得するまでやれるか、それが大切ですね。「ここまでできたらいいな」と思えるところまで、自分なりの答えが見つかればそれでいいと思います。

社員に求めること

深江化成は創立して50年以上経ちますけれど、一度も賞与・給与の未払いはありません。赤字になったのも、私が社長交代した最初の1期だけで、それ以降はずっと黒字です。バブルが崩壊して、いちばん大変なときに社長交代して、そこから立ち上げてきました。

だから、今の社員はリスクを冒さなくてもずっと給料も賞与も入ってきます。でも、何の問題もないと思っていることが、私としては問題だと思っています。もう少し危機感をもって、自分がこの会社を引っ張らないと将来がないかという気持ちで仕事に取り組んで頂きたいですね。
私は常に先を見据えて仕事をしていますが、これから入社される皆さんにも先を考えて頂きたいですね。

また、当社はものづくりの会社ですから、全世界の人たちに使ってもらえる製品を作りたいという思いをもった人と一緒に仕事をしたいですね。
私はもう無理ですから、次の人に託したいですね。

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